40年前の“夢”よみがえる

先日(14日)久しぶりに、母校の水産高校に東光が登校した。
弟のはからいで私の大好きな天ぷら作りのため、市内の老人?グループに合流した。
初めての参加で多少戸惑ったが、すぐにとけ込んで、言われる通りに動かない体(ノークレ体質※)にムチ打って手伝った。出来立ての天ぷらは最高の味である。昼食時、学校側から出されたのは「あかもく」というホンダワラ系(栄養が多い食材)の海藻らしい。美味しかった!

実は私は30歳で船乗りをやめた時、次の仕事は故郷に帰って海産物を独自に加工して田舎発のビジネスをやるつもりだった。その時代は今の様にインターネットは無かったが、口コミで広めるつもりだった。この「あかもく」を食して、再び火が付いた。世界に一つの鯨墓と安産の神様を結び付けての40年前のロマンが蘇った時間であった。

さて、何がこの男のアイデアを掻き立てるのか分からない。ふと、「寺山にかかる満月光々と遠くに巣立てし我子又見ん」を作って洋上の我が子に手紙した母の1周忌が近づいてきた。

(※ノークレとは、山口県の方言で「怠け者」という意味)