私の若いときからの口グセは「日本で通用すれば富士山に、世界で通用すればグランドキャニオンに登る」だった。あの当時は目的が漠然としていて、そう豪語していた。
亡くなった女房は「あなたは何を言い出すか分からないけど、不思議な人やねぇ…。あなたの言うことは10年経ったらその様になるちゃあねぇー。」とよく、言っていたのを思い出す。
船乗りを30歳でやめ、鉄工業で起業し、独自の軽量鉄骨工法「SST工法」を開発。SはStone(ぐり石=環境)、次のSはSteel(鉄=安全)、そしてTはTimber(木=健康)であり、最初の「S」がジオパワーシステムに進化した。
開発当時は「これを世の中に広めれば、グランドキャニオンの頂上で小便する」と宣言し、周りの者は口をそろえて「何をまた馬鹿なことを…」と言っていた。
しかし、にわかに脚光を浴びながら、このシステムは世界に通用するシステムになりつつある。今、世界中から引き合いが来ている。太陽と地盤と温度差があれば世界中どこでも使える、つまり「エネルギーの地産地消」だ。
我がシステムは幸せを育む家造りの原点。より多くの方に家を建てて健康になってほしいと願う。