鯨の肉に思う

先日、鯨の肉を食べた。
昔は当たり前だったが、今は高級品である。

鯨肉で若かりし頃を思い出した。
小生は18才より3年半、捕鯨船に乗船していた。南氷洋、北洋捕鯨と、内地操業があった。南氷洋2回、北洋1回で、あとは成績が悪かったので内地操業だった。

食事の時の話で岩手・宮城の話を懐かしがって話していたが、その次の日、あのような大地震が起こるとは夢にも思わなかった。

18才から20才くらいは宮城県の女川、鮎川、石巻等が基地となり、捕鯨に携っていた。懐かしいが、このような惨事、何と言っていいやら…。小生を知っている人もいるだろうが、半世紀前のことである。年老いておられ、無事だろうか。地域によっては壊滅状態である。あの地域は一つの町から隣まで山越えが多かった様に思われる。

手伝うこともできず、ただ呆然と見守るだけである。
少しでも被害が少なく、復旧も早く出来るよう、微力ながら協力させてもらいたいものである。
あの懐かしい港町の美しさを思い浮かべながら。