中秋の名月

寺山に かかる満月
光々(こうこう)と
遠くに巣立てし
我が子又見ん

橋本 春子 作

これは小生が24~25歳の頃、母からの手紙の中にあった短歌である。
当時の船員は手紙・差し入れが一番の楽しみだった。40年以上も前のことである。

母は現在、93歳で健在だ。
久しぶりにゆっくりと中秋の名月を我が家で眺めていたらこの短歌を思い出した。
我が生家からお寺の山が見える様子を見て書いたのであろう。

先日、久しぶりに会ったが、いつまでも子供のことを心配していてくれる。
もう小生も68歳、親孝行は何一つしてないが元気で頑張ることが親孝行だろう。
さて、童心に帰って目的の達成に全力をそそぎたい。
気力を充分に持ちながら…。